先月小学校1年生の息子が同級生(クラスメイト)にモノサシを折られた。
そして先日、クラスの友達にポケモンの消しゴムを盗まれるという出来事があった。
先月、意地悪されたというトラブルがあったばかりなのに、再びトラブル発生・・・。
保育園児の時はそのようなトラブルは一切無かったのだが、小学生になった途端、トラブル続きだ。
まずモノサシを折られた件については、その場に先生がいたことから子供たちと話し合い、すぐに解決した。
そして解決案として、折れたモノサシは”折った子供が息子に弁償する”ということになった。
私も妻も息子からそのことを聞いて納得した。
モノサシは学校の売店に売ってあるらしく、それを買ってあげて解決ということだ(小学生は学校にお金を持参することができ、売店で好きな物を買うことができる)。
しかし!
結局、モノサシを折った子供は弁償せず(おそらく忘れているのだろう)、先生はそれ以降その問題に干渉していないようで、息子もその子に言及せずで、うやむやに終わろうとしている。
これで良いのだろうか・・・。
続いて、ポケモンの消しゴムが盗まれた件だが、
「クラスの友達が、僕の鞄を勝手に開けて、消しゴムをこっそり盗んだ」
と息子から聞いた時はビックリした。
正確に言うと、一番仲の良い友達がその状況を見ていて、そのことを息子に話したそうだ。
小学一年生の子供がそのような行動をするなんて驚きだ。小学一年生の子供なんて身近な人の真似ごとしかしない。それは両親だけでなく、Youtubeやテレビの内容も含まれるが、欲しいから盗むという行動に出たことに衝撃を受けた。
息子には、この行動の深刻さを伝え、先生に報告すると告げると、
「先生には言わなくていい!」
と断固拒否。
結局、翌日自分自身で返してもらい、盗むのは止めるようにとその子に言うことになった。
そしてもしその子が拒否をした場合、妻がその子と直接話すか、先生に報告するという流れで決まった。
放課後、妻が校門の前で息子を待っていると、息子とその子が走って近寄ってきた。
妻が直接その子と話をしてみると、その子は息子に「ポケモンの消しゴムで遊びたいから鞄開けるね」と言ったらしい。しかし息子は聞いてなかったみたい。その子とは仲が良く、普段から5個も持って行っていた息子のポケモンの消しゴムを使って、一緒に遊んでいたようだ。
そして、その消しゴムは家にあるらしく、明日返すということになった。
妻はその子は礼儀正しく、嘘を付いているようには見えなかったから大ごとにはせず、
「息子のお気に入り物だから返してね」
「本人の受諾無しに、物を勝手に取るのはダメだよ」
と注意して終わった。
きちんとお互いの言い分を聞いて、物事を判断しないといけないと思わされた。もちろん自分の息子の言い分を信じることはするが。
結局ポケモンの消しゴムは翌日その子から返してもらうことができ、一件落着。
息子は怖がりでシャイな性格のため、まだ小学校の友達にははっきりと自分の意見を言うことができない。親戚の子供たちにはガンガン言っているのに・・・。そのことは気がかりだが、一番仲の良い友達が良い子なのでお互い助け合って学園生活を満喫してほしいと願う。
続いて、私以外の両親が経験した自分の子供の私物が小学校で壊されたり、盗まれたという体験談と、それに対する両親の対応のアドバイスを紹介していく。
目次
①小学校で子供の傘が取られた、無くなった、盗まれた
今年小学1年生になった次男のお話です。
3人兄弟の中で恥ずかしがり屋の次男が保育園から小学生になって本当に先生と新しい友達と仲良くやっていけるのかなと心配していました。幸いに長男が6年生で一緒に通学団で登校してくれたり、面倒見もよいので通うようになってからは学校の中でも気にかけて見に行ってくれてるようなので、まずは安心していました。
次男の傘がなくなったのは5月のことでした。
雨が続いた日があり、学校に保管する置き傘はありますが、朝から雨が降っていたら自宅にある傘を持っていきます。学校の置き傘は、日中に突然雨が降ってきた時などに、自分の傘が無い時は児童共通の黄色い置き傘を利用します。
その5月に、妻が次男に自分の青い傘はどうしたの?と聞いていました。
雨が朝から降っていた日、登校時は青い傘だったのに、下校時は黄色い傘に変わっていたためでした。次男は傘が見つからなかったと言いました。翌日確認するんだよと次男に告げ、長男にもそのことを気にとめてあげてとお願いをしていましたが、やはり翌日長男も次男も学校にはなかったと言っていました。
その次の日は長男に傘の忘れ物、落し物がないかを先生に尋ねるようにお願いしましたが、そこにはありませんでした。小学1年生になった際に買ってあげた傘でした。私は妻に名前をどのようにして記入したかを聞くと、実は傘の裏側に防水シールに名前を書いて貼っただけで、それは簡単には剥がれないものですが、剥がそうと思えば故意に子供でも剥がれるものとのことでした。
妻は学校にその旨を相談し、校内を探してくれたそうですが、見つからず、同じような傘を持ってる児童を呼び出しそれは自分のものなのかと尋ねることまではできないとのことでした。
大人しい次男は少しショックを受けていたようですが、新しい傘を選びに行った時には何事もなかったように喜んでくれていました。
次からは、シールに名前で貼るのではなく、傘本体に名前を書いて自分のものだよと分かるようにしようと家族で話し合いをしました。
先生からは、かっこいい傘や文具などがあって名前が無いと欲しくなってしまう子がいると聞きました。だからと言ってその子を咎めることはできなく、証拠もないので難しいとのことでしたが、親としては名前をしっかり書いて管理をしていただくのが一番の効果とのことでした。
私達夫婦も盗まれたのか、無くしたのか分からない状態なので子供と一緒にここまで探したのだからもうあきらめて、新しい傘を買いに行こうと決めました。息子も切り替えてくれたようでした。
名前がしっかり書いてあるものを他の子が使っていたら、しっかり教えてあげて注意するこが大人の役目だと思いますし、小学生がそれを気づいて注意するときっとケンカになってしまうかもしれません。やはり、大人がそういった原因を作らないように、名前の書く場所、書き方、学校内での保管方法など気を遣って教えていかないといけないのかなと思いました。
②元小学校教員による、物を取られた・壊された時の親の対応
元小学校教員です。物を取られた・壊されたというトラブルは実は多く、私が担任をしているときも1年間に2~3件起きていました。
一番多いのが、文房具類。次に多いのがカードゲームやシール。(これは交換してトラブルになることが多い。)また高価なものでは、ゲームソフトやお母さんのネックレスなどというケースもありました。
学校にも「うちの子が○○君から△を取られたといっている。取り返してほしい。」という電話がよくかかってきていました。
物のトラブルはいじめや万引きなどの犯罪につながることがあるので、学校でも丁寧に対応しています。ただし、物を取られてから時間が経ちすぎていると子どもの記憶が曖昧になり、対応が難しくなるので、被害にあったことが分かったらすぐに連絡をした方が確実です。
しかし、「先生に言うと、告げ口のようになって嫌。」と感じる方も意外と多く、「保護者から連絡があったことを伏せてほしい。」と言われることもあります。もちろん匿名で指導することもできますので、心配だったら先生にお願いしてみるとよいと思います。
中には、「学校に任せるのは心配!直接自分で言いに行かないと気が済まない!」という方もいるかもしれません。この時気を付けていただきたいのが、自分の子が嘘をついている可能性があるかもしれないということです。(本当は自分で壊してしまったが、怒られるのが怖くて友達のせいにしてしまった。実際はなくしただけで、探したら家にあったなど)
相手が悪いと決めつけたまま相手の家に乗り込んでしまい、その後かなり険悪になってしまったケースもあります。もちろん親の立場として、子どもの言うことは信じていただきたいのですが、相手子どもの話も聞くということを忘れないでください。
基本的に、物を取られた・壊されたときは、学校に「○○君に△△を取られたといっているが、本当か話を聞いてほしい。」と伝えると迅速に対応してもらえます。しかし、取られたものが高価だったり、紛失・破損してしまったりしている場合は学校のみでは解決できず、警察沙汰になることもあります。
被害が大きくなる前に、早めの相談をすることをおすすめします。
③小学校でクラスメイクに読書の本を破られた
我が子がまだ小学校低学年の頃、隣の席のクラスメイトに朝読書の本を破られてしまったことがありました。
その子はいつも同じ本を読んでいたそうで、どうやら自分の本には飽き飽きしていたようなんです。そこで、うちの子の本に興味を持ち、「読ませて!」「一緒に見ようよ!」と横から本を引っ張ってきました。うちの子はじっくり読みたかったようなので「ダメ!」と断り、本を引っ張り返したようです。そのやり取りが何回も続いた結果、ビリッと破れてしまったといった流れでした。
その話を子供から聞いた時、内心は「強引な友達も悪いけれど、あんたも引っ張っちゃだめでしょう…」なんて感じたものです。しかし、最初にそれを言ってしまうと我が子が浮かばれません。きっと悔しさや悲しさを共有してほしくて話してくれたのですから、まずは「ひどいねぇ」と言ってみせました。
すると我が子は「そうだよ!ムカつく!」と言い出したんです。何でもムカつくだのうざいだの言うのが子供ですから、その言葉自体はそれほど気になりません。ただ、自分が引っ張り返したせいで破れてしまったということを理解していないようだったので、落ち着いて話そうと覚悟を決めてから子供に語りかけました。
「引っ張り合ったら破れちゃうよ。紙なんだから…」「一緒に破ったみたいになっちゃうじゃない?それはなんか納得いかないでしょ?」といった感じです。叱るのではなく、「あらあら困ったわね」という雰囲気で優しく話しました。本人は確かにというように真剣に聞いてくれたので、その次は今度同じようなことがあったらどうしたらいいかということをじっくりと説明してあげました。
ただ、相手が自分のした事を理解して反省しているかが肝心です。
それを聞いてみると、謝るどころかぷいっといなくなったとのことだったので、担任の先生に連絡帳で事実を伝えることにしました。「弁償してほしいわけではありません。ただ謝ってやってほしい」といった感じです。悪いことをしたら叱られること、謝らなければいけないこと、それを相手の子以上に我が子に学んでほしい思いがありました。
翌日、先生から注意を受けたそのクラスメイトは、うちの子にちゃんと謝ってくれたということです。私の考えとしては、低学年のうちくらいはこうやって親が介入してもいいと思っています。しかし、何でも親が解決するのはどうかと思いますし、相手の子の態度にもよるでしょう。状況をちゃんと理解するためにも、普段から子供とのコミュニケーションを大切にし、学校のことをよく知っておく必要もあると思っています。
④子供がゲームのDSソフトを友達に盗まれた
小学生になると、親は遊びについて行かなくても良くなりますね。
毎日、天気が良くて外遊びしてくれたら問題ないんですが、そうも行かず。となると、小学生ならほとんどの子が持っているゲーム機で遊ぶ事もあると思います。
でも、ゲーム機に入れて使うDSソフトを友達に盗まれたら?
まだ盗まれた事はない、うちの子の友達にそんな子はいない、という場合でも対策はしておいた方が絶対に良いですよ。例えば家の中、親の前でしか遊ばせないと約束させるとか。でもこれは、小学一年生では守れても、それ以降はなかなか難しいかもしれません。
なら、DSソフトに子供でも見て分かるような記名をする。
これは絶対にやっておいた方が良いと思います。
まあ、中古DSソフトは使わなくなったら売れるので記名なんてしてしまうと売れない、もしくは安く買い叩かれてしまうと思うでしょうが仕方ないです。万が一、無くした時や友達のソフトと間違ってしまった時にも記名してあれば戻ってくる可能性がありますから。
実は、私の息子は一度だけ友達にDSソフトを盗まれた経験があるのです。
それは我が家にDSを持って遊びに来た友達と二人でゲームしていた時でした。私は家事をしていて、二人は別の部屋で遊んでいましたが声は聞こえてました。友達からソフトを貸してと言われて、その子のDSに我が子のソフトを使って遊んでいるところでした。
しかし急に、俺そろそろ帰る!と言い出してお友達は帰ってしまったのです。
あまりに早くて、何か話しかける暇もありませんでした。けれど、私はその子の手に持ったDS本体には我が子のソフトが入ってるのでは?と気になりました。息子に聞くと、そうかもしれないとうちに残ったDSソフトを確認してましたが、やはり一枚足りませんでした。
特に私としても嫌な印象のない子だったので翌日聞いて返してもらいなと言ってました。けれど、そんなの入ってなかったと言い張るのです。
私はその子がわかっててやったのかもしれないと疑いましたが、記名もしていないのでその子の親が見ても区別がつきません。
もし、名前をかいてあれば見かけた時に気にして教えてくれたり返してくれたかもしれませんが、こちらも疑うような事は言いにくく、泣き寝入りしました。あの時、記名さえしていたらもしかしてうちの子の名前が入ってるソフト間違って入ってるかもしれないから、見つけたら教えて、と親に話せたのですが。ソフトはどれも同じなので、記名してないと盗まれる可能性も高くなりますし、返ってくる可能性も低くなります。
ぜひ、子供に使わせるだけのDSソフトはしっかりと記名をしてあげてくださいね。
⑤クラスの友達に鉛筆を盗まれる
私の子供が小学2年生の時に、クラスの友達に鉛筆を数本盗られるという事がありました。
ある日子供が学校から帰宅した時に、元気のない表情をしていたので気になり問いかけました。
最初は暗い表情のみで、はっきりと口には出さなかったのですが、何度か聞いてみたところ学校の友達が、鉛筆を返してくれないと悩んでいました。詳しく聞くと、前の席の女の子が「可愛い!ちょっと貸して?」と言って勝手に持って行くらしく、それが返してくれないまま、また貸してと言って取っていくと言うのです。
気に入っている鉛筆だから貸したくもないし、返してと強く言う事もできずに悩んでいました。
私の子供は、おとなしい気の弱いタイプです。そして相手の子は、活発で強いタイプだと聞きました。
聞きながら、これは許せないな…と思いました。
子供には一度だけでもいいから、「鉛筆返して?」と言ってみよう?と提案しました。もちろん勇気がいることだとは思いますが、まずは自分の意思を伝えてからだと思いました。そして、その結果を教えて?と言って、その時は終わりました。
その後、本当に言えたのか?実際はわからないのですが、言ったけど返してくれなかった…。と聞きました。なんて言ってた?と聞くと、なんの返事もしてくれなかったと。
今度貸してと言ってきたら、ダメとはっきり言えるといいねということと、貸してほしいなら、きちんとお願いして相手の子にいいよと言ってもらわないといけない事。
貸してもらったらすぐに返すこと、ただしうっかり忘れる事は誰にでもあるから、返して?と言っていいこと。それでも返さないのは泥棒と同じだということ。などを伝えました。
さて、子供に伝える事はそれで終わりで、次は大人の出番だと思ったので、担任の先生に連絡し経緯を伝え任せました。
これで対処してくれなかったら、すぐに校長先生まで話を持って行くつもりでいました。
次の日に先生が自宅に来てくださり経過を聞きました。先生はふたりを呼び出して、話を聞いてくださったようでした。
相手の生徒にはきちんと伝えました、反省している様子も見られましたし、ちゃんと謝ってもらって○○ちゃんも許してくれました。という事でした。
本人はそれで大丈夫と言っていましたし、その後は同じような事は起こらず、無事に学校生活を送れました。とはいえ、相手の子の事をずっと嫌いだと思っていたようです。
今の小学校は、進級の時に同じクラスになりたい子なりたくない子を聞いてくれたりするそうで、それが生かされているのかどうかは定かではないのですが、以降同クラスにはなりませんでした。
小学校低学年だったので、正しいと感じた事を信じて行動しました。これが中学生なら話はもっと複雑に発展しそうなので、色々と考えて策を練るべきだと思います。ですが、どちらにしろ結果的にいじめに発展することなく問題が解決したならそれは正解ではないかと考えています。
⑥小学校で娘が水筒を壊された
娘が小学1年生のときに水筒を壊されてしまったことがありました。
毎日学校に持って行っている水筒で、同じクラスの子の男の子がふざけて投げて床に落ちてしまったそうです。学校からが何も連絡はなく私は水娘が「○○君が投げた」というので知りました。
水筒はぱっと見は壊れてはいないようだったのですが、翌日またお茶を入れて用意していたときに、プッシュ式の蓋を閉めてもきちんを閉まらずに少しでも斜めになると隙間から漏れてしまうので、そこで始めて壊れていることがわかりました。
娘に詳しく聞いてみると、担任もその場面を見ていて、その男の子を叱り、娘に謝らせ、水筒を確認したのですがその時点では壊れた様子がなかったようでした。それで担任からも特に連絡はなかったのだと思います。
その水筒は入学した時に購入し、まだ3ヶ月くらいしか使っていなかったため、娘も残念がっていましたし、私も若干モヤモヤした気持ちがしていました。
ただ担任はきちんと見ていて男の子に謝らせてくれて、水筒は壊れていないと確認したので、対応に文句をつけようとは思いませんでした。
水筒が壊れてしまったことは残念でしたが、男の子の親御さんに弁償してほしいとも思わなかったので、この件は私と娘だけ胸に留めておくことにしました。娘にも「今回は初めてだから我慢しようね、もしまた物をを投げられたり壊されたりしたら、2度目はちゃんと言わなくてはいけないから先生とママに報告してね」と言い聞かせました。
ただその2日後くらいに、娘の水筒が他のものに変わっていることを担任が気付いたようで電話があり、その時は正直にお話しました。そして翌日には相手の親御さんからも謝罪の電話があり「弁償したい」と申し出てくれましたが、やんわり断りました。
その親御さんとはそれまで話したことがなく、顔もわからないくらいだったのですが、翌月にあった保護者会のときにまた丁寧に謝罪をしてくれて、その後よく話すようになり、今では親子共々仲良くさせてもらっています。
その経験から、結果として水筒が壊れたことがわかった時点で、騒ぎ立てなくてよかったなと思っています。もし担任か気付いてくれなかったら多少はモヤモヤした気持ちを引きずっていたかもしれませんが、きっとわだかまりが残るようなことではありません。
この例のように、学校で子どものものが壊されて、壊されたことに誰も気付いていない…、というケースでは1度は目をつぶる…ことが一番良いのではないかと考えています。
⑦小学生の子供のおもちゃが友達に盗まれたかも!
小学生低学年の子供たちの間で、今とてもスクイーズが流行っています。
娘もお気に入りのスクイーズを何個か持っていました。小さなものでも結構値段がするスクイーズ。ある日仲の良いお友達数人が遊びに来てくれた日の夜、そのうちの一個がなくなっていることに気がつきました。
娘とふたりで家中をくまなく探したのですが見つからず。娘曰く 「A ちゃんがずっとそのスクイーズで遊んでいた」ということなので、もしかして?という思いがよぎりました。
Aちゃんと娘は仲が良く、親同士も LINE などで交流がある人でした。
お母さんもとても気さくで良い人なのですが、子供に対しては少々厳しいところがあり、Aちゃんはいつも家に来るたびに、「ママは怖いんだ」という話をしていました。甘えたいけれども、思いっきり甘えられない寂しさのようなものがあるのかなという印象を持っていました。
私は娘に、Aちゃんが盗んだかもしれないという思いを植え付けないように気をつけました。人を疑う気持ちを持ってほしくなかったからです。
「もしかしたらみんなでお片付けした時に、間違ってAちゃんのカバンに入っちゃったのかもね。明日学校で聞いてごらんよ。」と言ってみました。
翌日学校から帰ってきた娘からは「Aちゃん知らないって」という回答でした。もしも本当に後ろめたい気持ちがあるのであれば、そのように答えるであろうことは想定内だったので、私は A ちゃんのお母さんにもメールを送っていました。
「家に来てくれた時に、Aちゃんも一生懸命お片付けをしてくれました。ありがとう!その時に間違って、違う子のカバンに自分のスクイーズを入れてしまったかもしれないの。ピンクのうさぎのスクイーズなんだけど、もしAちゃんのカバンに紛れていたらごめんね!その時は教えてください。」というような内容のメールです。
あくまでも、みんなで片付けをした際に紛れてしまったという前提で話を進めるよう細心の注意を払いました。
案の定Aちゃんのお母さんからは、「あった!うちの娘のカバンの中に。ごめんね、気がつかなくて。今度返すね!」というメールが来ました。Aちゃんのお母さんが、娘のことを疑ったかどうかはわかりません。そこから先は我が家の問題ではなく、Aちゃんのお家の問題なので関与するつもりもありません。
我が家としてはスクイーズが戻ってくることが一番大切で、さらにこれからもAちゃんと末永く友達でいてもらえることを望んでいるからです。Aちゃんもいつか大きくなった時に、「あの時疑われなかった」と思ってくれて、何か「気づき」の気持ちが育まれればいいなと思っています。
⑧小学校低学年の子供が友達におもちゃを乱暴に扱われ壊された
子供が小学校低学年の時、家に遊びに来ていた女の子が子供の大切にしているおもちゃを乱暴に扱い壊しました。
その前に何度も気をつけるように注意していたのですが、結局気をつけることができず壊してしまったのです。それでも、小さな子供がすることですから、正直に謝ってくれたら許すつもりでした。でも、そういった態度をとることはなく、何事も無かったかのように帰って行きました。
実は、この数年前ですが、まだ未就学の別のお子さんが一人で遠いところから毎日家に来て困っていたことがありました。
他のお宅にも毎日のように入りびたり、いたずらをすることもありみんなで悩んでいました。車がたくさん走る道を一人で来るので心配だったこともあり、私が代表で現状を説明して遊びに来るときは約束してから来て欲しいこと。大人と一緒に来るようにしてほしいと伝えました。ところが、相手の方に逆切れされてしまい、その方が言いまわったらしく近所の方に敵視されることがあり、それが長く続いていました。
ここで私は一つ学びました。それは、問題行動をする子のお宅に何を言っても解決するのが難しいということです。
かつてこのようなことがあったので、今回は相手の子のお宅に何かを告げるということはしませんでした。言っても無駄である確率が高いですし、更に面倒くさいことになることが考えられたからです。
私は、おもちゃを壊されて泣いている子供に、「あなたは同じことをお友達にしてはいけないということ、人様のものは大切にしなければいけないということ」を教えました。
そして、おもちゃを壊したお子さんと距離をとるように言いました。もちろん、相手の子のことが大好きでこれからも遊びたいと言うなら、その気持ちを尊重するつもりでした。でも、この時子供も遊びたくないという意思表示をしました。学校にも何も言いませんでした。
つまり、相手を変えようとするよりも、自分が自分をどうしたら守れるかということに注目して対応したのです。とは言え、私もこれが正しかったのか今でも分かりません。子供の世界でのやり取りや対応は、本当に悩みます。
⑨小学校で筆箱を取られた
私が小学校4年生の時の体験談です。お昼休みの時間に外に出て、友達と遊んで、戻ってきたら、机に出しておいた、ふでばこが無くなっていました。
引き出しの中やランドセルの中を調べましたが、見つかりませんでした。
当時の先生からは、「教科書などは、机の上に出したままにしない」といつも言われていたので、机の上に置いておいた自分がいけないと思い、言い出せないまま、授業を過ごしました。
休み時間に探したのですがむつからず、友達にえんぴつを借りて、その日は過ごしました。
家に帰って母に話をすると母は、「2つ話をするよ」と言い、「1つはふでばこが無くなって、嫌だったでしょう、不安だったでしょう」と私の気持ちを言葉にしてくれました。その後「これからは、ふでばこは、机の上に置いたままにするのはやめようね」と言ってくれました。
当時、すごくホッとしたことを覚えています。
今、自分が小学生の娘の親になり、同じようなことはないですが、もし同じようなことがあれば、母のように言ってあげたいと思っています。
その後、母は「先生には話をする?」と聞かれたので、自分で話す旨、伝えましたが、母も電話で先生に話をしてくれるとのことでした。翌日、自分から先生に話をしにいくと、「これからは気をつけること」と私に言い、それ以上の話にはなりませんでした。
事前に母が電話をしてくれた安心感もあり、話ができたのだと思います。当時の私が把握していたのは、ここまでですが、実はその後、先生より母に連絡があって、同じクラスのあまり仲の良くない男の子の引き出しの中に、私のふでばこがあったので、お返ししたいとのことでした。
母は特に相手が誰なのか追及はしなかったそうですが、同じことがもう1度あった時は、必ず連絡をもらうことを先生に約束したそうでした。
その時は相手の親御さんも含めて、一緒に話をすることも、先生と約束したとのことでした。その後、私のまわりでは同じことは起きませんでした。
私自身、母の対応には感謝していて、もし同じような経験をされた方にアドバイスするとしたら、
①まずは子供が安心できる声かけをすること
②必ず先生とは情報を共有すること
③悪化した時やその恐れがあるときは相手の保護者も含めて話し合いを持つことが、解決の糸口になると思います。
今回は親としての体験ではなく、子どもの側にたった報告ですが、皆さんの参考になれば、うれしいです。
⑩小学2年生の娘が傘を友達に貸したら壊された
娘が小2の時にいつも仲良くしていた友達がいました。少し乱暴な女の子だったのですが、娘は一緒に遊ぶと楽しいようだったので、親としてはちょっと不安な気持ちもありつつお友達付き合いをしていました。
雨の日に傘を持っていくとかなり頻繁に傘を壊してくることがあったため、「何で壊したの?」と聞きました。本人はうまく説明ができずに、困って泣いたりするばかりで、親としてもどうしたら良いのかと迷うばかりでした。
ある日、持っていった傘を持ち帰らずに帰ってきたため「どうして傘がないの?」と本人に聞くと、「友達に渡したら壊されて捨てられた」と言ったのです。子どもが言う場所まで行ってみると、雨が降って増水していた排水溝に傘を流して遊んでいたようです。結局排水溝のフタされている所でひっかかって取れなくなってしまったのです。苦労して傘を拾って怒りながら帰りました。
相手の親に伝えることも考えたのですが、小2の子どもの言うことです。大人が見ているわけでもないし、子どもが言うことが完全に本当のことを言っているのか分かりません。学校に行ったら大事になるし、何より近所で同学年の子どもがいる相手と揉めてトラブルになりたくないということもありました。
子どもには「自分の持ち物はちゃんと自分で持つこと、貸し借りは二度としないこと」を約束させました。
どんな持ち物も、自分で購入しているわけではなく親が買って与えているものです。それに感謝しろとは言いませんが、働いて自分で稼げるようになるまでは物を大切にして欲しいという気持ちもあります。子どももさすがに自分の持ち物を友達に壊されて大変なことをしてしまったという気持ちになってくれたみたいでした。
できれば問題を起こしそうな子とは「付き合って欲しくないな」というのは親の身勝手な考えだと思います。本心ではそう言いたかったのですが、そのうち子どもが理解してくれるのではないかと期待して何も言わないことにしました。小3になったくらいから、少しずつその友達とは遊ばなくなったのでほっとしています。
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